5000年前の男―解明された凍結ミイラの謎 (文春文庫)



5000年前の男―解明された凍結ミイラの謎 (文春文庫)
5000年前の男―解明された凍結ミイラの謎 (文春文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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携帯品がすべて揃っている先史時代の遺体なんて、考古学者でも誰一人まだ見たことはないのだ。

 アルプスの尾根でみつかった遭難者の遺体が5000年前の男性のミイラだと判明。
 当時の服装と携帯品もいっしょにその場所で発見されました。
 それを研究している考古学の大学教授が、2年後にわかったことをまとめた本です。

 「まじめな学者は、単に第一印象や仮説、あてずっぽうなどで、一般受けする本を書こうとは思わない。
 研究を行ったうえで、学者ならではの乾燥した言葉遣いで専門誌に発表し、それから一般向けにわかりやすい言葉で説明をしようとするものだ。」
と作者が書いているとおり、
 一般向けにわかりやすい言葉で書かれたこの本は
 とても読みやすく、興味深い内容が淡々と記されているのに、深い裏づけがあるため読み応えがあります。

 ミイラの体格や当時の死亡状況。
 携帯品に作成中の矢や弓があったり、日本の蓑に似た縄のコートを着ていたこと。
 毛皮の帽子。
 そういったものが詳しく書かれていて、とても興味深い、面白い本でした。
その後の研究も気になる・・・

アイスマンと呼ばれる、発見されたミイラから分かることは数知れない。彼はどのように
生活していたのか?どんな道具を使っていたのか?どんな服装をしていたのか?持ち物
からも、当時の環境が明らかになってきた。普通の生活の果ての死。それは死んだ後に
ミイラにされたものが発見されるのとは全く違う様子を示している。読めば読むほど興味
深い。この本が出版されてからけっこう年月がたっている。まだまだ多くの発見があったに
違いない。この本のその後もぜひ調べたいと思っている。



文藝春秋
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